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執筆者の写真musashi ishikawa

世界最高水準の音楽学校を首席卒業した私のピアノ練習法


皆さんこんにちは、ピアノ弾き石川武蔵です。自己紹介は こちら。

今年の夏は暑すぎますね。先日僕は早速暑さでバグを出してしまいました。えらいことです。街全体を膜で覆ってエアコンをかけてくれ、排気は適当に海に…。

正しい練習をすれば音大なんか余裕で入れる

どうやったらピアノ弾けるようになるんですか、とか、どうやったら上手くなりますか、とかよく聞かれていて、そのたびに「ちゃんと練習するしかない」という風に答えているのですが、どういう練

習がちゃんとした練習なのか分からない人が多いみたいなので書くことにしました。

とりあえず音楽をやっている(或いは、やっていた)人にとって音楽大学というのは凄い存在らしいので(そんなことは全然ないのだということはそのうち書きますが)これをやればピアノで音大入るのは楽勝ということを書いていきます。皆さんこれで音楽大学に入りましょう。ただし、卒業後のことは責任は持てませんよ。

因みに私は日本の音楽大学には通っていませんが、パリ国立高等音楽院に18歳で入って23歳でピアノ演奏で修士課程の首席を取りました。死ぬほど頑張ったとかは全然ないです。…正直に言うとちょっとだけ頑張りました。

録音して修正する、の繰り返し

さて、手っ取り早く上手くなりたい人は自分の演奏を毎日録音すること勧めます。安いやつで良いので、PCMレコーダーを買いましょう。1万円ちょっとです。TASCAMオススメです。スマホで良いんじゃないかって?公立ではない音大に入ったら4年間でその何百倍もカネがかかるので、これがサクッと買えない環境の人はこの時点で日本の音大は諦めたほうが良いです。無理して通うような場所でもないですし、学費が安いヨーロッパを目指すのが良いかもしれません。

はい。買いましたか?買いましたね。では自分の演奏を録ってみましょう。録りましたね。聴きましょう。はい。残念ながら下手ですね。当たり前です。普段聴いているプロの演奏を収録しているスタジオとはマイクの性能も部屋の環境も違います。

なのでその音質とは比べる必要はありません。大事なのは、自分の頭の中で鳴らしている音と録音機から出てきている音にズレがないかどうかということです。フレージングや間ですね。頭の中と実際に出ている音のギャップをなくしていきましょう。

自分以外の演奏をたくさん聴け!

ギャップはなくなりましたか?実はなくすには長い時間がかかります。それくらい人間の思い込みというのは強いのですね。更にピアノでやっていこうなんて、傍から見たら大分おかしい人なわけですから、なかなか客観的な視点を持てないのが普通です。でも早い段階で自分の演奏に対して客観的視点を持つのは大事です。今後の成長速度に関わってきます。

鋭い人は既に気付いているでしょうが、頭の中で思い描いている演奏がトンチンカンだったらどうするのかって?どうにもなりません。トンチンカンでなくなるしかないです。そのためにどうするか。とにかく聴く。たくさん聴きます。自分が演奏しない曲も、楽器も。上質な演奏を沢山聴いて、良い演奏とはどのようなものか知りましょう。そして分析しましょう。とにかく引き出しをたくさん作ること、そして想像力を無限に働かせることが必要です。

自惚れずに向上し続けることが大事

パリ音に行って一番良かったことは、後に世界トップレベルを走っていく人間と学生時代に知り合えたことで、その人たちと今でも友人でいられることは凄い財産だなと思っています。僕は残念ながらそのレベルまでは行けませんでしたが、その人たちの少し後ろを走っていくくらいにはなれたと思っています。音楽とは関係ない家に生まれた音楽家一世にしてはまあまあ頑張った方だとは思います。

トップの人達が何が凄いって、絶対にずっと謙虚なんですよね、自分はまだまだだって。いやー十分上手いよ、凄いよと思うんですけどね。因みに僕は心が凡人なので、ちょっと良い音が出たりすると「天才か!」と自画自賛してしまう感じです。あはは。

…常に自分の演奏も他人の演奏も冷静に分析して、どうやったら良くなっていくのか、その繰り返しをやっていくことが出来れば、少なくとも僕くらいは弾けるようになるはずです。若い皆さん、是非頑張ってください。そして僕を軽々と追い越していく人がたくさん出てきて、日本のクラシック音楽界に沢山の素晴らしい才能が煌めいてる未来があったら良いなと思います。みんなで盛り上げていきましょう!

 

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また次回のブログでお会いしましょう。

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